「こだわりがある」って何て英訳する?

最近良く使われる言葉に「こだわりがある」というのがあります。これもけっこう英訳するのが難しいですよね。これはどうやって英訳したら良いでしょうか。

「こだわる」で辞書を引いてみるとstick toと私たちが良く知っている単語が出てきました。それで例えば「平和にこだわる」をstick to peaceと英訳するとネイティブからおかしいと言われます。Stick to はStick to conventional system (今までのシステムにこだわる) のように「続けることにこだわる」ということだからです。

今度は「こだわり」で辞書に当たってみました。英辞郎ではPersistence, persistency, obsessiveness, ruling passion、Weblioではdetermination, fastidiousness, pickiness about が出てきますが、どれも簡単に使えそうもないですね。

例えば「静かさにこだわる、平和にこだわる」というのをpersistence to quietness, persistence to peaceと英訳するとネイティブスピーカーはまたわからないと言います。ところが We have a persistence to achieve peace. (私たちは平和を実現することにこだわりがある) とするとおかしくないとのことです。

その他にbe particular about と言うのがありますね。「彼は食べ物にこだわりがある」ならHe is particular about food. (彼は食べ物にこだわりがある) She is particular about music. (彼女は音楽にこだわりがあります) で、「食べ物や音楽にうるさい」ということで日本語にほぼ近いと思います。

英米人は良く使うのですが、日本語に訳し難い言葉にcommitted to があります。We are committed to quality. とか、We are committed to the excellence of service. を (私たちは品質にこだわりがあります)、(私たちは卓越したサービスにこだわりがあります) と訳せば、けっこうしっくりといく、つまり「こだわる」という意味なのではないでしょうか。

予期していなかったのですが、調べているうちに発見してしまったようです。

「こだわる」という少し変な(?)日本語にこだわる(?)から訳し難いのであって、「こだわる」という言葉を別の日本語で表現すると「信念がある」、「妥協しない」、「自分のやり方を貫く」などが考えられます。

そうだとすると思い切って「彼女は良い料理を作るのにこだわりがあります」をShe has ruling passion for cooking a great dish. またはShe has great enthusiasm to cook a good dish.とかも使えますね。またShe has strong determination to cook a good dish.でもShe has determined principle to cook a good dish.でも良さそうですね。

ネットを見ていたら great lengthsという言い方があるのを発見しました。英辞郎にはIn regard to cooking, he goes to great lengths to provide genuine cuisine.という例文もあり、その和訳 (料理に関しては、彼はあくまで本場の味にこだわる) には「こだわる」が使われていました。このgo great lengthsを使って上の日本語、(私たちは平和を実現することにこだわりがある) を英訳するとしたらWe go great lengths to achieve peace. とすればいいわけですよね。ただし、この英文を和訳してくれと言われると「私たちはどのような手段を使っても平和を実現します」のようにしたほうが「こだわり」を使用するより良いような気もします。翻訳の摩訶不思議なところです。