超初心者の英会話勉強法(2)超初心者の英会話勉強法(2)
   アメリカに行けば話せると思うのは完全な誤り
本日は超初心者の方の英会話勉強法についてまた話をしてみたいと思います。

その前に超初心者、いや超初心者どころか時には中級者までが捨てないといけない迷信があります。それはアメリカで生活したら自然に英会話ができるようになるということです。この「信仰」はけっこう強固なものでいくらそんなことはないと説明してもなかなか信用してもらえません。
やっと信用してもらっても何かのときに「やっぱりアメリカに行ったほうがいいのよね」という話がまた出てきます。こうなったら筆者はもう抵抗しません。もう何を説明してもムダです。

いったいどうしてこのようなことが信じられているのでしょうか。この人たちの話を聞いていますと次のような論理です。
まわりの人がすべて英語を話すのだから自分も英語を話さなくてはならない、だから自然に英語を話すようになる。
でも学習もしていない言葉が何故自然に出てくるのかと聞くと、まわりの英語を聞いていていつの間にか覚えてしまうと言うのです。
ウソォ、さまざまな表現や言葉があるのにそれを全部自然と覚えてしまうのですか。何を話しているのかわからないのにどうやって覚えるのですか。「一日おき」とか「三日にいっぺん」とか意味もわからないのにどうしてその英語が覚えられるのですか。
このように質問すると答えるのに窮してきます。
ところが今度はある芸能人は英語がまったくダメだったがニューヨークに1年いたら出来るようになったとか、誰それの友人はカナダでホームスティをしたら話せるようになったらしいとか人から聞いた話によってまた反撃してきます。

「かんべんしてよ。私は英語で食べている人間なんですよ」と言っても聞く耳を持ちません。ひどいときには身内や親戚まで私の言うことを聞こうとはしません。聞いてくれるのは「かけこみ寺」の読者だけです。

考えてみてください。1から100億までの数を自然にどうやって覚えるのですか。
身振り手振りで親切に教えてくれる人はお土産屋の人ぐらいです。アメリカやイギリスで英語ができない人に親切に教えてくれる人は英会話の先生以外にはいません。

超初心者がもう一つ信じていることは「毎日15分聞いていたら自然にわかるようになる」や「赤ん坊は意味がわからなくても日本語が話せるようになる、英語も同じだ」というコピーです。

新聞や雑誌にこのような広告が毎日掲載されています。ヒアリング上達の法則ややり方にしたがって毎日15分聞いていればわかるようになりますが、そうしないで漫然と聞いていたのでは30年やってもわかるようになりません。
「赤ん坊は意味がわからなくても話せるようになる、英語も同じだ」は英語の上達を妨げる最大の敵ともいうべきメッセージです。
しかしながらこれは私たちにはあてはまりません。赤ん坊は母親や父親から四六時中言葉のインプットを受けています。30分や1時間どころではありません。しかも同じ言葉を繰り返し、繰り返し聞かされています。赤ちゃんは他にやることもなく全身全霊で母親の言うことを聞いています。
その結果、はじめて「ブーブー」とか「ワンワン」とかを覚えるのです。 アメリカに行ったら誰が私たちに母親の代わりに1日中英語を浴びせかけてくれる人がいるでしょうか。

初心者の方はこのような迷信を捨ててコツコツ努力するという姿勢をとらない限り、英会話は上達しません。

それでは具体的なことをお話しましょう。
筆者が中学の英語から始めるべきだと以前に書いてからそのように実践しているとのメールがきています。
そのような方のメールや質問を読んでいますと、共通の問題があります。それは初めから細かいことにこだわりすぎるということです。文法はあまり細かいことをやるとわからなくなります。
教科書が手に入る人は教科書で勉強してわからないところを参考書で調べるという方法をとったほうがよいかもしれませんね。ただ参考書の問題集は腕試しと復習には格好の教材です。ただしかなり難しいですから出来なくてもがっかりすることはありませんよ。

例えば名詞の複数形をやります。都市の意味であるcity がcitiesと変化するのに何故 busは busesになるのか、困ったことにknifeのときは knivesです。これが中学1年の英語です。難しいですよね。この辺は初めから正確に覚える必要はないと思います。このような細かいことを覚えようとしていると英語の学習がつまらないものになってしまいます。
もう一つ例をあげます。
中学2年の中ごろにI will give Nancy some flowers.(私はナンシーに花をあげるつもりだ)という例文が出てきます。第4文型だと何やら難しい説明をしています。参考書にはこの文型に用いられる動詞は授与動詞と呼び、「してやる、くれる」と訳さないと不自然な日本語になるとあります。
これはあまりにも難しすぎます。筆者も授与動詞なんて言葉も知りません。もちろん初心者の方が記憶する必要もありませんね。

さて次に発音のことです。
Did you swim?(泳いだの)という英語があります。これをディジュユースイムと発音すると途端にわからなくなります。初心者の方はディドゥユースイムと発音すると思っています。

ある初心者の方がアメリカに行ったとき買い物しようとすると「ダラーズ」と言われるので何故テキサスのダラスが出てくるのかと思ったそうです。この人はdollarはドルというはずで複数のdollarsなんかは思い浮かびません。ですから日本語式に「ドル」と言ってくれない限りわからなかったわけです。

私が以前にある日本人とアメリカに行きました。Ohio州にいたときにOhioとアメリカ人が発音しているのを「おはよう」と聞こえたらしく「こんにちは」という州はないのかと真面目な顔をして聞いてきたのですね。

ですから初心者の方は発音についてはテレビや英会話スクールで英語らしい発音をよく聞いて覚えなければなりません。
もっともThank you.とか I'm sorry. とか簡単な英語がきちんと発音できると相手は英語が話せると思って機関銃のように話してくるのが困りますよね。その時は話の途中でもI don't understand.とかPlease speak slowly.とか言うべきですよ。日本語では相手の話を最後まで聞くのが礼儀と考えられていますが、英語はわからなかったら途中で口をはさんでもらったほうが合理的だという考え方です。

この恐怖の機関銃英語がいやな人でいっさい英語を使わない人がいます。アメリカ人以外からはかかってこない電話がなってもHello.とかJust a moment.も言わずに「もしもし」と「少々お待ちください」で通す豪傑もたまぁにいました。
私のアメリカのパートナーがマイクのところに電話すると「もしもし」というとこの言葉を覚えてしまいましたね。

それではまた Good luck and talk to you soon!

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