英会話スクールの選びかた(2)英会話スクールの選びかた(2) 外国人の先生に習っても英会話は上達しない!

英会話を学ぶとき本当に外国人の先生のほうがよいでしょうか。外国人の先生に教わったほうがなんとなくかっこいいですよね。でも効果はどうなんでしょうか。

私が英会話を教えていた時、困ったことがありました。外国人の先生も何人かいたのですが、私のクラスは生徒が多いのですが、外国人の先生のクラスはいつも少なく、時には一人なんてこともしばしばでした。一人のクラスは先生の給料を考えると赤字になり、困ります。「外国人から習ったほうが良い」と生徒が考えると思っていたのにどうして日本人の私から習ったほうが良いのか、生徒に聞いてみました。

答えは、確かに発音は外国人の先生のほうが良いが、意味がわからないところや、文法についての説明が私のほうが分かり易いということでした。 中級のレベルまではこの傾向はあると思います。

日本語を使わず英語による英語教育ということなのですが、この方法はイギリスで開発され、その後アメリカにわたって大きく発展しました。アメリカの大学で外国人向けの語学教育はすべてこの方法によりますし、アメリカの大学の日本分校での教育も同様です。この教育法はそのテキストも含めて素晴らしいものですが、日本人向けには手を加えなければいけない点もあるような気がします。一部の大手英会話スクールではこの点に気がついて改良しているところもあります。

一般的に言いまして、現在の大手英会話スクールの生徒の7割から8割は女性で、そのうちの半数以上が18才から28才だそうです。レベルとしては初心者が圧倒的に多く、中級、上級になるにしたがってその数は激減します。言い方を変えますと、英会話スクールにとって若い女性で初心者が最も大事なお客様なわけです。ですから宣伝なんかでも、この層をターゲットとして展開されます。

若い女性の初心者は英会話を習うのもファッションの一つでもあり、日本人の先生が教えている画像では人気がない、つまり絵にならないのですね。スクールに行く人もファッションとして割り切るのであれば、外国人の先生で良いと思いますが、本当にうまくなりたいと思う人には日本人の先生のほうが良いと思います。
そんなわけで中級、上級レベルに対してのカリキュラムは大手スクールは充実していないところが多いわけです。

筆者も20年くらい前、2年間も英語を使っていないことがありました。ところがアメリカの大学の日本分校をつくるプロジェクトを始めるということで、もう一度英会話を学びたいと真剣に(?)考えました。池袋の外国人ホステスさんのいるスナックに通ったんですが、ちっともうまくなりません。そこで英会話スクールに入ろうと思って面接にいきました。レベルはどのくらいだって聞かれるもんですから、中の上か、上級だと言ったんです。トライアルレッスンも受けたんですが、結局気に入らないんですね。何故って、上級者に対するレッスンが初級者に対するレッスンの方法と変わらないんです。このスクールは英会話スクールの中では質のよい教育をするということで、よく知られたスクールだったんですがね。

結局、どうしたかと言いますと、プライベートレッスンとしてある外国人に個人教授を頼み、神智学(theosophy)の祖、ブラバツキー女史が著わした"Isis Unveiled"(ヴェールをとったイシス)という難解な著作をその頃読んでいたんですが、それを一緒に読んでもらうという方法をとりました。この先生にとっては初めてふれるジャンルで難しかったそうですが、筆者には勉強になりました。

それとこの頃から、私が日英翻訳したものをに外国人に筆を入れてもらいました。これがなんといっても最高にためになりました。変な話ですが、このようなことが、私の英会話の向上となりました。ですからある程度のレベルになったらリーディングや翻訳が英会話の上達の近道だという筆者の主張はこのような体験から言っていることなのです。

英会話をやってなくても毎日1時間から2時間は英文の書籍を読んでいたため会話のほうもまったく忘れていず、アメリカの大学に国際電話をかけ始めてもカンがすぐ取り戻せました。ある程度のレベルにいっていれば特に会話はやらなくても、リーディングをやったり、翻訳をしたりしていると会話力はほとんど落ちないと思います。むしろ語彙が増え、語感もするどくなっていたりすると、表現力に幅がでてくるのではないでしょうか。

英会話スクールを選ぶときに注意する点はおわかりいただけたと思います。要は目的、レベル、予算に応じて選択すべきですが、外国人の先生オンリーあるいはスクールに行けば英会話が出来るようになると考えるのはアメリカに行きさえすれば上達するという考え方と同じで意味がありません。

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