アメリカでは平気で人を待たせるアメリカでは平気で人を待たせる
英米人にとって日本は興味ある国であり、住んでみてもけっこう面白いそうですが、ただし一年くらい経ちはじめると不平不満がでてくるようになり、ストレスがたまり始めるようです。
あるイギリス人から次のような質問がきています。

イギリス人の質問

日本人は神経が細やかで他人に対して思いやる民族だと思っていましたが、その割にはわからないことが多過ぎます。
まずレストランとか公共の場所でタバコをなぜあのように立て続けに吸うのでしょうか。腹が立つことに周囲の迷惑は少しも気にしないようです。

またマナーの悪さが目立ちます。通路でぶつかっても謝りもしません。道で歩いていてもおならをする人がいますし、ツバを平気で吐きます。
何かで並んで待っていても割り込んで先に用を済ませてしまう人がいます。このように思う私が間違っているのでしょうか。

この質問は筆者にとっても耳の痛い質問です。
私は以前ヘビースモーカーでした。何べんもやめようとしては失敗しましたが、10年がかりでやめることができました。
自分がやめてみるとタバコの煙はたまりません。新幹線で禁煙車の席が取れないときなど悲惨ですよね。
また居酒屋なんかに入るとほとんどの人がタバコを吸っています。困るのは吸わないのに火をつけたまま、タバコを灰皿に入れっぱなしにしている人です。風の向きでその煙がこちらにきつづけたらお酒なんか飲んでいる気にはなりません。
パーティなどでタバコを吸う人が吸わない人に「タバコを吸ってもいいですか」と聞くときでも返事は必ず「いいですよ」というのを期待して聞いています。また答えるほうも日本人の場合、「だめです」という人はいません。
タバコを吸う人は吸わない人のことも配慮するべきですね。

マナーの悪さですが、英米人より日本人のほうが悪いと私も思います。
駅の構内を歩いていてぶつかりそうになったとき、完全に相手が悪いのにその人は謝りもしないというのは筆者もよく経験します。
特にアメリカから帰ってきたばかりのときなど、向こうでは相手が悪くなくても ”Excuse me.”と言ってくるので私もいつの間にかぶつかりそうになると”Excuse me.”と言いかけています。
ところが「すみません」と言おうとするのですが相手はどちらでもいいという感じでスタスタ行ってしまいます。
マナーが悪いというだけでなく狭い日本ではぶつかるときもある、それはしかたがないという諦めムードもあるようです。

おならをするということは普通の職場ではないと思いますが、男性だけの職場でしかも極めて仲のよい同僚同士だと平気でやる人がいます、もちろんそばにいる人は怒るのですが、今度は怒ったほうがしたりしています。
そんなわけで外国人が相手でも仲がよいと平気でするのでしょうか。これは日本人として恥ずかしいことですからやめるべきだと思います。

ツバを吐く、これもやめるべきですね。

さて割り込みですが、これが一概に言えない問題があります。
確かに行列をして待っているときに何かの理由で先に係りの人のところに行って用を済ませてしまう人がいるとずるいと思いますが、そのほうがいい場合もあります。
英米人は待つのが意外と平気なようです。ところが私がいやなのはホテルなどで並んでいるときに前の人が用事が済んでいるのに赤ん坊をカウンターに乗せたりして係りの人と一緒になってあやしたりしていることです。
またバスの運転手に聞きたいことがあるのに他の乗客と話を延々としていて、終わりそうにないときなど、割り込ませてもらいたいときがありますが、割り込むのが大変です。あるアメリカ人は停留所について聞きたくてそのようなときに割り込んだらカンカンになって怒られたと愚痴を言っていたことがあります。

割り込んだ人の用事が30秒くらいで終わるのなら割り込みを認めてもいいと思います。この点は日本のほうが合理的で何が何でも割り込みはいけないとするアメリカのほうが不便であり、不合理だと思います。

アメリカでは客を平気で待たせるという風潮があると思います。
空港やホテルあるいはレストランで長いことお客様を待たせる、商品が壊れても直しに来ない、これに対してアメリカ人は忍耐強く待ちます。
日本の弱電メーカーがあっという間にシェアを伸ばせたのもアメリカのメーカーのアフターサービスの悪さだったという面もあります。

ホテルやレストランで何かを頼むと係りに人は I’ll be right back. (ただいますぐに参ります)と断定的に言うのですが、待てど暮らせどやってきません。
「アメリカのすぐはすぐではない」ということはアメリカに何回も行っている人は知っています。
このような意味ではアメリカ人はいいかげんです。イギリス人はもう少し真面目ですね。ところがアメリカ人はこれだけいいかげんでも憎めないのですね。明るいせいでしょうか、得をしています。
筆者はアメリカで I’ll be right back.と言われたらはじめからあてにしないで忍耐強く待つようになってしまいました。

 英語かけこみ寺へ