アメリカ人は何故直ぐに離婚するの_divorce.htmlアメリカ人は何故直ぐに離婚するの?
アメリカに行って40過ぎのビジネスマンに会うと離婚している人が多いのにビックリします。日本でも離婚は増えていると思いますが、アメリカと同じようになるのでしょうか。
本日は離婚というテーマで日米の違いを考えてみたいと思います。

先日あるカナダ人と話しているとき、日本の離婚率は今は低いがやがてカナダ、そしてアメリカに近づくだろうと言うのですね。
アメリカでも以前は離婚率が低かった。ところが女性が経済的に独立できるような環境ができてから離婚率は多くなったというのが彼の論法です。女性も一生懸命勉強して高等教育を受け、その結果、それなりの仕事を持った人が結婚して子供ができた途端に仕事をやめるのはどう考えてもおかしい、当然のことながら仕事を続ける方法を模索していくだろうということなんですね。
だから日本的文化とかアメリカ的文化とかは関係なく、どこの国でも女性が経済的な独立の手段を持つようになったら離婚は増えると言うのです。
筆者はそのような点もあるかも知れないが、日本の文化的土壌から考えるとどこか違うのではないかと思いながら、反論する根拠がないため、この結論にしぶしぶ賛成するようになってしまいました。

欧米人と議論していると、その時はどうも納得できなくても相手の論理に賛成せざるを得なくなってしまうことがありますよね。特にこちらの英語がたいしたことはない場合は、この傾向がさらに強まります。時にはほとんど賛成できないのに有無をも言わせぬ相手の言い分に納得させられてしまいます。

その結果、口惜しくて夜も寝られないなんてことがありますよね。何故自分の言いたいことが言えずに、こうなってしまうのか、筆者はやはり文化の違いだと思います。日本の古代からの文化は自由にものを言うことをよしとしていません。沈黙と謙譲を美としてきた日本文化が欧米の影響で簡単に変わるわけはありません。わたしたちは急に議論をしろと言われてやってみても所詮は付け焼刃です。こちらは議論の真似ごと、相手は本格的テクニックを備えた議論ですから、これはもう勝負になりませんよね。

話はとびましたが、その後、私は離婚について考えてみました。何か離婚するような原因が生じた場合、アメリカ人のほうがすぐに離婚すると思うんですね。例えば亭主が浮気した、あるい最近は女房が浮気したというのも多いそうですが、それがわかった途端に別居生活になり、離婚につながるという例は、日本ではまだ少ないと思います。当事者としては当然のことながらショックなのですが、何か解決法はないかと考えると思います。
ところがアメリカでは極端な場合、その途端にドアーをバターンと閉めて出ていってしまう人もいます。弁解も理由も聞きたくない、荷物をまとめてさっさと出て行く、まさに取り付く島もないという状況です。

このような背信行為ならまだわかりますが、結婚したときの情熱がもうわかないとか、思い描いていた結婚と違っていたとかの理由で離婚する人も多いんですよね。文学少女ではあるまいし、いい加減に甘ったれるなと言いたくなりませんか。所詮、アメリカ人のほうが日本人より結婚に対する期待が多いのではないかと私は思います。そのためにその理想がくずれたとき、離婚につながってしまうのだと思います。

このように思っていたらたまたまあるアメリカ人と話をしたら彼は面白いことを言っていました。アメリカ人のほうが結婚に対して日本人より過度なあこがれを持っていると私の言い分を全面的に認めた上、さらに日本人のほうが結婚や離婚については現実的(practical)だと言うのですね。結婚に対しても過度な期待をせず、したがって離婚も自分や子供のことを考え大人の計算で決断するというのですよね。

そのような意味ではビジネスになったら徹底して冷たくなるアメリカ人もプライベートな生活になると純粋ということなのでしょうか。かれらがファミリーというときの感情は特別なものがありますよね。

しかしながら仮面の夫婦が多いのも事実です。すでに愛は消えているのにいつもは省略している出勤前の抱擁を他人の前では時間をかけてしたり、いつもはしている口論もしなくなったりします。

それでも日本人に比べるとアメリカ人のほうが家庭の内輪もめを平気で見せますね。あるいはお互いに黙っていないだけに自然に見せてしまう結果になってしまうのかも知れません。
そんなとき私たち日本人は困りますよね。このようなシーンにあまり遭遇していませんから、どのような態度を取ったらいいのかわかりません。真ん前で喧嘩しているのですから聞かないフリをするわけにもいきません。

もっと困るのは「君はどう思うか」と人に意見を聞いてくることです。「それはなしにしてもらいたい、勘弁してもらいたい」と言いたくなります。どっちの味方にもなりたくないですよね。
アメリカ人にはそれを見せても恥ずかしくないのかと思うと、やはりそうでもないそうです。その証拠に次のようなスラングがあります。
Don't wash your dirty laundry in public. (皆が見ているところできたない下着を洗うな)
ちなみにイギリスでは次のように言うそうです。
Don't wash your dirty linen in public.(人前で汚れ物を洗うのはやめよう。)
つまり家庭の恥部を外に見せるなということです。

しかし私はこのような考え方があっても日本のように家の「内部」を見せないという考え方とは根本的に違うと思います。日本ではアメリカから友人が来たからといって家に招待する人は少ないと思います。家が狭いという理由もあるとは思います。また招待したとしても台所まで案内して冷蔵庫の中まで見せる人はいないと思います。
アメリカ人は招待したらいきなり冷蔵庫の中まで見せますよね。

さてアメリカで面白いのは離婚した場合に、離婚した夫婦のそれぞれが第三者である私と平気でお付き合いが始まることがあることです。日本ですと普通は、私に男性の友人がいてその友人が離婚したら、私はその友人が離婚した元の奥様とはお付き合いをしなくなります。
ところがアメリカ人の場合はちがうときがあるんですね。私が行くと連絡を取り合ってカップルで会いにきたり、元奥様からメールが来たりして元の亭主の噂話をしたりします。

日本ではこのようにオープンにはいかないと思いますよね。アメリカ人のほうが懐が深いのでしょうか。いや、筆者はこれも文化の違いでアメリカ人のほうが自由という考え方が徹底しているのだと思います。
当事者は離婚したが、その時にお付き合いが始まった人同士が付き合うのはまったく別物だということなのだと思います。

それにしても文化の違いは面白いですよね。

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