(1) 手土産を持って面接に来るカナダ人(1) 手土産を持って面接に来るカナダ人

マイクです。

「プロフェッショナルへの道」は終了し、第5章として「マイクの外国人と仕事をする記」をスタートします。これは私が外国人と仕事をした経験を「海外出歩き記」と同じようなタッチで綴ったものです。本日はその第一回目です。

英米人エディター募集広告

翻訳事務所をスタートアップした。そこで英語のリライターを募集したら応募の電話が鳴りっぱなしである。日本に来る英米人は年々増えているが、かれらの仕事の受け皿は英会話スクール以外には少ない。
そこでこのような募集広告を出すと電話の応対で2, 3日は仕事にならない。次から次へと面接に来る応募者を自宅の一部屋を事務所にしたところで面接する。
エディターということでさすがに高学歴の人が多い。その中にハーバード大学のMBAを卒業した人がいた。弊社は一般管理費(overhead)が少ないから競争力があると言ったら畳の部屋を見回し、「確かにこれなら一般管理費は少ないですね」と皮肉たっぷりに答えてきた。アメリカ人は初めて会う人にも遠慮が少ない。だから言いたいことをズケズケ言ってくる人がいる。イギリス人はこの点かなり違う。言いたいことがあっても相手のことを考え前置きをするなど工夫があるのだ。

日系アメリカ人が来た。彼になぜ日本に来たのかと質問したらいろいろな理由をあげたあと、日本で売りたい商品も持っていると言った。私は「それは面白そうですね」とあいづちを打ったら延々とセールストークが始まった。何か絵のようなものなのだが、それを売りたいそうである。私は忍耐強く聞いていたらその話は一時間以上も続いた。
アメリカ人にはお世辞で「面白そうですね」という習慣はない。したがって興味があるようなことを言ったらとことん攻めてくる。興味がないとハッキリ言わない限りその話をやめようとしない。
今の私なら「申し訳ないが興味がない」とハッキリ言うのだがそのときの私にはその知識がなかった。このアメリカ人は当然のことながら顔が日本人の顔なのでつい日本人と話しているような錯覚に陥り、こちらの立場もわかってもらえると勝手に思ってしまうのだが、メンタリティは顔とちがって、アメリカ人そのものである。そのくせ日本人は顔が自分と同じだから日本ではとても気分がいい(I feel comfortable.)というのである。この辺の自分の都合のいいように考えるところもぴかぴかのアメリカ人なのだ。

カナダ人女性が来た。いきなりプレゼントだと言って小さな包みをくれた。何かと思って開けたらシュークリームが一個入っているだけだ。「これはどういう意味かな」と考えたらピンときた。
彼女は日本ではじめてのところを訪問するときには手土産を持っていくのが礼儀だと本か何かで学んだのだ。だからそのハウツーにしたがったのである。ところが、その手土産が百円や二百円のものならかえって失礼になるということは知らないのだ。異文化交流には気をつけないとこのようなことが起きてしまう。逆に言えばだから面白いのかも知れない。

(2) アメリカ人が冷たくてドライというのはウソへ
 英語かけこみ寺へ