パンフレットの日本語化は何を注意すればよいかパンフレットの日本語化は何を注意すればよいか
マイクサカモトです。本日は前回と反対に英文カタログを日本語化する場合の注意について議論したいと思います。

さて注意するポイントに次のようなことがあげられます。

1. 日本語は的確で簡潔なこと。
専門家が使うような産業機械のような商品と電気製品とか洗剤とか一般消費者が使うような商品とはやり方は全く異なります。

産業機械関連カタログ これは原文を忠実に訳せば良いので比較的容易です。但し、技術用語は日本で使用されている専門用語にしないとプロフェッショナルにならないので注意が必要です。
一般的な商品の場合は英文をそのまま翻訳しても使える日本語にはならないので編集が必要です。この場合、消費者が使いたいと思えるような魅力ある商品にするべきなので、編集のプロに仕事をして貰ったほうが魅力ある日本語になります。

2. 日本文化に合わせた日本語にすること。

英語としては一貫性があり、締まっていても、そのまま日本語にすると強過ぎる表現が英語には多くあります。命令形も問題になるときがあります。

話は飛びますが、日本では営業の電話をすると、いきなり「ガチャン」と切られる時がありますが、アメリカでは少ないそうです。日本では一部の人はセールスを「押し売り」と言ったりして軽蔑する人もいますが、アメリカではそんなことはありません。見知らぬ人から電話されて、その人と仲良く30分も話し込むなんてこともアメリカではあります。日本では絶対にないですよね。

そんなわけで売る立場のメーカーが、消費者に命令しても英語は問題ありませんが、日本語では問題となります。 日本語としては謙虚な姿勢に徹しながら、同意を求めるという方法が喜ばれます。

但し、欧米製品としての品格を落としてはいけないので本来持つ強い精神は弱めてはなりません。強弱を使い分けながら消費者に気に入られるようなコピーライトが必要です。通常の翻訳者にはこのスキルはないのでプロのコピーライターに依頼したほうが良いと思います。

3. 一貫性だけでは日本文化に通用しない。
日本人は欧米人にない変化を求めます。また融通無碍とも言える多様性や柔軟性も求めます。従って一貫性だけでなく、ユーザーの応用も期待しながら商品を発展していくのも日本のマーケットに合っています。このような視点が入れられるかどうかも商品の魅力となります。

4. キャッチは入れられたら入れる
日本人は言葉の遊びが好きな国民です。英語にない面白さが入れられたら、その商品の魅力となります。

読者の方はもうお気づきと思いますが、日本語という不可思議な言語と、日本という非論理的な市場は世界のプロフェッショナルが頭を痛めるマーケットです。

その柱の日本語、これは英語から翻訳するだけでは出来ません。その意味でもデザインとレイアウトも含め、日本語のカタログは英語と異なるものとしたほうが良いと思います。


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