お見舞いの言い方/政府高官への手紙の書き方お見舞いの言い方/政府高官への手紙の書き方

最近、災害が続いていますが、読者の方からこのようなときにはどのようにお見舞いの手紙を書いたらいいかという質問がきています。

本日はこの問題からお答えしていきたいと思います。災害に遭ったその人が亡くなったのか、あるいは単に無事かどうか心配だというのではずいぶんと違ってきます。
亡くなったことに対するお悔やみでしたら
I am very sorry to hear that your husband passed away in the earthquake.
(あなたのご主人が亡くなったことをお聞きしました。お悔やみを申し上げます)
I would like to express my sincere regret that your daughter passed away in this disaster.
(この度の災害でお嬢さんがお亡くなり、大変残念です)

事故に遭ったことに対するお見舞いでしたら
I am very sorry to hear that you suffered this accident.
(この事故に遭遇したことにお見舞いを申し上げます)

単に心配だということなら
I am very concerned whether you are all right.
(ご無事かどうか心配しています)
I was very anxious about you on hearing that a major earthquake hit the area where you live.
(大地震があったということで心配しています)

また、別な読者からお世話になった人が亡くなったのでその人の奥様にお見舞いの手紙を書きたいが、その奥様には会ったこともないので失礼ではないか、また亡くなったのを知ったのはつい最近で、そのため何ヶ月もたっているのでタイミングとして変ではないだろうかという質問がありました。

このような複雑な状況の中でお悔やみを述べたり、お見舞いをしたりすることは日本語でも骨の折れることですから、英語ではさらに大変です。

筆者はこのようなときは真心でぶつかるしかないと答えるようにしています。
えっ、なんですって。真心はいいから何て言ったらいいのかヒントぐらい教えてよですって!
はい、確かにそうですね。いくら明るいカリフォルニアのアメリカ人でもこのような時、冗談は言いませんものね。

一般的に応用できるものとして次のような英文が考えられます。
Please accept my apologies for this sudden letter. (突然のこの手紙、失礼をお許しください)

Although I understand English a little, I am not familiar with English culture. Please exuse any impoliteness in conveying my thoughts.
(英語は多少分かる私ですが、英語の文化をよく理解していません。したがって失礼な言動があったらどうかお許しください)

このように初めにことわってから下手でもいいですから、真心を込めて書けば必ず通じるものです。文化は違っても所詮は相手も人間です。
ただ一つだけ言えることはこのような時は、あまり簡潔に終わらず、長々と書いたほうが意志が伝わります。われわれの英語が下手なために微妙なニュアンスが簡潔な英文では伝わらないからです。

次は筆者の苦労談を聞いてください。筆者がクライアントに依頼され、ある国の大臣に「お会いしたいので時間を頂戴したい」という趣旨の手紙を書いたことがあります。大臣は公式の場面では「閣下」と呼ばれ、英語では Excellency を使います。
宛名のところは三人称で例えば
His Excellency, the Minister of Transportation, Mr. George Kennedy (ジョージ・ケネディ運輸大臣閣下)
となりますが、文中では you を使うところで Your Excellency を使うというのが慣例です。ここまでは私も調べられたのですが、実際に書き出してみると、you の代わりにいつも Your Excellency ではあまりにも Your Excellency が頻出しておかしいですよね。
ある人に紹介してもらって外務省のお役人に聞いてみました。外務省の事務官の回答は一通の所信の中で三回くらいまでの使用にとどめるのがよいということでした。
ところが他にもいろいろ気になることが出てきました。相手を閣下として尊敬し、会ってくれないかということを依頼するのですから出来るだけへりくだったものの言い方をしなくてはなりません。そこで単刀直入では礼を欠きます。率直なアメリカ英語は通用しないわけです。
ところがこれが大変なんですね。書いては消し、また書いては修正する連続で途中でいやになってきました。

思い余った私はある人の代理として全世界の著名人にそのような手紙を書いている友人に相談しました。この人の答えは明快そのものでした。
「相手の文化や立場を尊重することは大切だろう。しかしあまりにもそれにこだわるとこちらの主張したいことも不透明になってしまうこともあり、こちらのいつものスタンスも違ってしまう。だからある程度相手の立場を尊重したら、その後はこちらのペースで書くべきだろう」と。
これで私は目からウロコが落ちましたね。このことは私がその後、外国人とコミニュケーションするときの原点となりました。

外国人とお付き合いする場合、お互いの文化や立場の違いを理解し尊重することは大切ですが、あまりにもそれにこだわるとコミュニケーションが成立しなくなってしまうわけです。ましてそのコミュニケーションのツールが英語ですから、余計に複雑になります。従って最低限のエチケットを守りながら、正確な物言いをしたほうが誤解は少なく、こちらの誠意は伝わると思います。


英語かけこみ寺へ