見知らぬアメリカ人に助けられる

今度はアトランタで見知らぬアメリカ人に助けられたことをお話します。アトランタからデトロイト経由でサンフランシスコに行き、サンフランシスコのホテルである人と4時に会う約束をしていました。ところがデトロイトまでのフライトが遅れることになり、その時間に間に合わなくなりました。相手にその旨連絡をしなければなりません。
あいにくその日は土曜日で会社は休みです。相手はパソコンソフトの専門家ですから、インターネットのメールをよくチェックすることはわかっていますし、私もノート型パソコンは持っていたのですが、どうやってメールを送れるのかがわかりません。待合室を見渡しましたらノート型パソコンをたたいている一人の女性がいたんですね。私はその人のところに行き、次のように聞きました。

Excuse me. Do you know how to send email from this airport?(すみません、この空港からメールを送る方法をご存知ですか)
そうしたらインターネットにつながるような公衆電話(pay-phone)があり、マスターのクレジットカードがあれば清算もできると言われました。彼女はその電話があるところまで一緒に行ってくれました。ところがその電話がなかなかあかないのですね。
アメリカ人は話しが好きですから、電話でも長話する人は日本より多いと思います。待合室にもどって他の方法がないかと議論していました。そうしましたらその議論を聞いていた中高年の男性が話に参加してきたのですね。

日本の文化ですと誰かが会話しているとき、その会話に見知らぬ人が参加することは普通はありませんよね。下手に参加すると聞き耳を立てていた常識のない人だなんて批判されてしまいます。
アメリカではだいたい大きな声で話す人が多いですから聞き耳を立てていなくても聞こえますし、その話に参加したいと思うとすぐに参加してきます。

その男性が言うのには自分の息子が今の時間自宅にいるはずだから、息子に頼んで私のメールを送ってやるというのです。それでいいか、と聞かれました。いいも悪いもあるはずがありません。「そんなことおっしゃっていただいて大変ありがとうございます」(It's very kind of you to say so.)と言ってお願いしました。
携帯電話で息子さんのところに電話をしてくれました。Dahn, it's me.(ダーンか、私だ) I want you to do something for me.(ちょっと頼みがあるのだ)と言ってメールを打ってくれと言い始めました。息子さんはすぐに事情をつかめたようです。
相手のメールアドレス、私の名前を伝えて、本文(body)は何て書くのと聞かれましたので、私は少し考えて Due to the flight delay, I cannot arrive at San Francisco before 4:00 p.m. I will get in touch as soon as I come in the hotel.(フライトの遅延のためサンフランシスコに4時前には着きません。ホテルに入りしだい連絡します)と本文を打ってもらいました。

このメールは相手に正しく送られていたため相手の方にも迷惑をかけずにすみましたね。アメリカのいいところは困っている人がいるとよってたかって助けてくれることです。

<応用例> I want you to do something for me.は親しい間柄の相手に何か簡単なことを頼むときに使える表現です。
I want you to 〜 は「〜 をして欲しい」というときの表現でしたね。
「ここに座って欲しい」なら I want you to sit down here.「明日電話して欲しい」なら I want you to call me tomorrow.です。

due to 〜 は「〜 のため」です。because of も同じ意味ですから、上記の場合、Because of the flight delayでもいいでしょう。
get in touch は便利な表現で、方法はわからないけれど「連絡する」という意味です。
よりていねいには I will get in touch with you.です。contact を使って I will contact you.とも言えます。
come in the hotel の come in は「〜 に入る」というときに使います。
「明日出社します」なら I'll come in the office tomorrow.となります。


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