アラブのリーダーサウジアラビア

リヤド 1972年1月

リヤドは世界最大の石油輸出国であるサウジアラビアの首都。世界でも最も豊かな国の首都、全世界からその富を得ようとする会社や取引先が殺到し出しています。そのため、少ないホテルはいつも予約が一杯で数か月前に予約しないと取れません。

数か月前に予約するほどの余裕がないので現地に向かいました。 ホテルは予約できません、そこでクライアントが出稼ぎの人を泊めているアパートに宿泊させて貰いました、アパートと言ってもベッドが並んでいるだけで、他の出稼ぎ労働者と一緒です。洗濯や食事も自分で用意することになりました。「小さいとは言え、一国一城の主が何でここまでしなければいけないのか」とも思いましたが、そこまでしても攻めなければいけないほどサウジアラビアは重要な市場になっていたのです。

このリヤドの中心地でレストランは3軒しかありません。その1軒がケンタッキー・フライド・チキンですが、この店はいつも大入り満員です。テイクアウトでそのチキンを夕食として食べられれば幸運と思わなければなりません。あとは持参したインスタントラーメンを食べ、インスタントのつまみで闇で購入したウイスキーを飲む生活を毎晩しました。

もっとも、中心街から少し離れたところに中国料理店があったのを見つけました。タクシーが簡単に見つからないので、車の手配が付くことが条件になりますが、その店へは良く行くようになりました。味は特に美味しいというほどのものではなかったですが、海外での中国人のビジネスに対する積極さには舌を巻きましたね。

輸入商社社長との商談
サウジアラビアでの代理店社長との商談は設定されていました。しかし、同じ時間に多数の取引先と商談が設定されているようで順番待ちの状態です。驚いたのは社長の机の大きさです。普通の社長机の10倍くらいありますが、その向こうにその社長は座っています。その反対側に私たち売込み業者が順番を待っている状態なんです。商談を始めても他の業者がそれを聞いてしまいます。隠し事はいけない、そんな雰囲気です。これでは本格的な商談を実行する事や交渉事は無理です。私たちに声がかかり、話を始めても、他の人が何かを言ったりするとそれで中断します。商談はあきらめざるを得ません。

私たちに声がかかりましたが、簡単に挨拶を交わし、あとの詳細は後ほどと言うことで終わっても、直ぐには敢えて退出しないで、ある程度、そこにいて時間をつぶし、退席しました。

担当部長との商談
この人はレバノン人ですが、英語は極めてうまく話は早いです。社員ですが、社長のアシスタントとして実務はほとんど任されていました。社長が取引先と会い、その後の具体的な仕事はこの人が進めているのがわかりました。
中近東のビジネスは初めはテンポがゆっくりしています。あせりは禁物です。ゆっくりと信頼関係を結んでいかなければなりません。日本的な根回しが必要とも言えます。

遅くて、融通が利かない不便さは現在でもあるようですが、クウエートより遥かに大きな資金を有し、また広大なマーケットを抱えています。

今までは石油埋蔵量を背景にある意味では強引な政策を実施していましたが、脱炭素の今後を考えたとき、サウジアラビアは変わる必要がありますし、大きく変わっていく可能性があります。アラブの国で今まで認めなかった女性の運転を許可したのもその表れとも言えます。

<英文応用例>

https://www.saudiarabiavisa.com/entry-requirements/japanese-citizens/ (2010.12.29)
Until recently Saudi Arabia was once considered one of the hardest nations to visit due to its strict visa requirements. However, Japanese travelers are now able to easily visit this fascinating country thanks to a specialized eVisa program.
(サウジアラビアは最近まで、入国ビザの発行は最も困難な国と考えられていました。しかしながら、eVisaという特別プログラムにより、日本人は同国を容易に訪問することが出来るようになりました)

The government of Saudi Arabia introduced an electronic visa for tourism in September 2019 for citizens of over 45 countries, including Japan.
(サウジアラビア政府は日本国を含む45ヶ国の国民に対して2019年9月に電子観光ビザを発表しました)

Saudi Arabia Offers eVisa Travel for Japanese Citizens
(サウジアラビアは日本国民に対して電子ビザを発行することを発表)

As far back as 2017, the King of Saudi Arabia, Salman bin Abdul-Aziz al-Saud, visited Japan to discuss cooperation between the 2 countries with Japanese Crown Prince Naruhito. Since then the eVisa has been launched, allowing its citizens to easily visit the Middle Eastern Kingdom.
(2017年になるが、サウジアラビア国王のサルマン・ビン・アブドゥルアズィーズ・アル・サウードは、皇太子徳仁親王と二ヵ国の協力について訪問し、話し合いが行われました。その以降、日本人に対してeVisa特別プログラムが有効となり、日本人がサウジアラビアに容易に訪問出来るようになりました)


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