【 第2章-7 】
  パーティに出席する

 スティーブがパーティに連れていくと言っています。私にとって初めての海外のパーティ出席です。スティーブは日本で知り合った友人で、日本でもさんざん飲み、かつ語り合った親友(close friend)です。
 スティーブが迎えに来る前に、私は用意した和服に着替えて待っていました。七時に電話が入りました。

Hello.
(ハロー)
――Hello, Mike?
(ハロー、マイクかい)
Speaking.
(そうだよ)
――Steve. I'm down in the lobby.
(スティーブだ、今ロビーにいるよ)
OK, I'll be coming down right away.
(わかった、すぐに降りていく)
――OK, bye.
(了解した)

 個人的な友人で毎日連絡を取り合っていると、挨拶は抜きでいきなり用件に入ります。
 ロビーでスティーブと会い、迎えに来た車のところに行ったら、車は大型車でも男女合わせて八人くらい乗っています。いくらアメリカでも違反です。中には酔っているものもいるようです。でもスティーブが乗れというので乗りましたが、すし詰め状態でキャーキャーワーワー大騒ぎです。
 会場に着いたら、スティーブが次から次へと私のことを紹介してくれます。そのうち緊張感もほぐれてきて、ゆっくりとウイスキーの水割りを飲んでいましたら、ステイーブがやってきて、

You are only Japanese here.
Why dont you find a cute American girl and enjoy thoroughly?
(ここで日本人は君だけだ。
かっこいいアメリカ人女性を見つけて、大いに楽しんだら)

と言うんですよ。私はそんなことはどっちでもよいと思っていました。
 そしたらたまたま、話がはずんでいる男女二人と目が合ったので、Hiと言ったら、女性のほうが、

・・Hi, do you live in New York city?
(こんにちは、あなたニューヨークに住んでいるの)
と聞いてきました。私は、
I come from Tokyo.
(東京ですよ)

と答え、話がいろいろ始まりました。お互いに相当酔っています。
 そのうち男のほうが、日本から来たのなら、アメリカにない何かを見せろとからんできたのです。
 酔った勢いで私はヨガのポーズをいくつかとってみせました。そうしたら対抗意識を燃やしたのでしょうか、その彼が腕立て伏せ(pushup)は100回できると言ってその場で始めたんですね。

 「親友」はclose friend あるいはbest friend です。
 一般的にアメリカ人は日本人よりすぐにclose friend と言い始めます。ただし人によっては、なかなかfriend とすら言わない人もいます。friend という言葉は文脈の中で解釈する必要がありますね。

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