【 第2章-12 】
  発音も文法も気にするな

 発音は正確なほうがいいですが、はじめのうちは通じればよいと思います。まだ学生で、これから長い時間をかけて勉強できるときは、正確な発音を身につけたほうがいいですが、時間がなくて急いで覚えなくてはならないビジネスマンの場合は、とにかく通じればいいでしょう。
 例えばthreeとかthinkのthのところは、舌を歯と歯の間にはさんで発音するのが正確ですが、そうしなくても立派に通じます。

 I think so. (私はそう思います)は、舌をかまないで「アイ シンク ソー」と発音すると I sink so.となり「思う」ではなく「沈む」になってしまうと言われますが、聞いているアメリカ人は I think so.と言っているのだなと理解してくれます。
 日本人が苦手とする l と r の発音の違いにしても、はじめは気にしないほうがいいと思います。たしかに light right では意味がまったく違いますが、文脈で理解してもらえばよいでしょう。「ターンライト」と日本語式に発音すればTurn light. になりますが、Turn right.(右に曲がる)と言っていると理解してくれます。
 私の知っている日本人で、あるメーカーの海外部長をやっている人がいます。この人の英語は面白いです。語彙は豊富で読解力は素晴らしいのですが、発音は完全なジャパニーズ・イングリッシュなのです。
 ところが本人はいっこうに気にせず、それで通してしまっていますし、アメリカ人も何とも思わないんですね。
 私たち日本人がいけないのは、うまく話そうと思いすぎることです。その結果、肩ひじはって話すものですから、余計にうまくいきません。
 文法もあまりこだわる必要はありません。
 三人称だから動詞にsがつくとか、dodoesになるとか、そんなことばかり考えていると言葉が出てきません。
 過去形がわからなければ、現在形でとりあえず言ってみればよいと思います。
 場数を踏んでいけば、自然にうまくなっていくものです。

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