【 第5章-16 】
  日本人はチップを払いすぎる?

 日本人はチップを払いすぎるとよく言われます。私も払いすぎているほうだと思います。
 ホテル側も、日本人だとチップの払いがよいことを知っていますから、すぐにとんできてスーツケースを持っていったりしてしまうわけです。その結果、ものの10歩くらいの距離を運んでもらうだけでチップを払う羽目になります。
 これがいやな場合は、はっきりと

No, thanks.
(いいえ、けっこうです)

と意志表示をすべきですね。
 タクシーの運転手もいろいろ話しかけてくる人がいますが、中には「お涙ちょうだい」の話をしてくる人がいます。
 この前も空港まで行くとき乗ったタクシーの運転手が、チェコスロバキアから来たと言うのですが、まだ家族を呼ぶことができず一生懸命に働いて仕送りをしていると話すのです。
 このような話を聞いてしまうとチップをはずんでしまいますよね。
 反対に、チップをケチっていやな思いをしたことも、なんべんもあります。
 デトロイト空港のバーで飲んでいたときのことです。
 このバーは前金制(advance payment )のため、注文するたびにチップを払わなければならず、とても面倒でした。
 そのせいもあって、たまたまある注文をしたときにチップが少なかったんですね。
 そうしたらウェイトレスが戻ってきて、TIP TABLE(チップ早見表)を突きつけられてしまいましたよ。
 もう一つ失敗したことをお話ししますと、リムジンに乗ったときのことです。アメリカではリムジンのサービスがあります。
 デイトナに行ったとき、現地の取引先がリムジンを手配してくれました。
 ところがリムジンに乗るのは初めてですから、チップをいくら払ったらよいのかわかりません。
 5ドル払ったのですが、その運転手はThank you. とも言わずにスタスタ行ってしまいましたね。
 リムジンに乗るときは、20ドルくらいはずまなければいけないようです。

 チップで面白かったのは、和食のお店でした。
 ある和食の店で「会計お願いします」(Check, please. )と言ったのですね。
 そうしたら会計伝票(bill)を持ってきたのですが、そこには

Please pay chip of 15% or more.
(15%以上のチップを払ってください)

と書いてあったんですよ。
日本人の客が来たときに、日本式だからとチップを払わない人がいるからでしょうね。私もしっかり払ってきました。

 「会計おねがいします」も「お愛想お願いします」もすべて、

Check, please.

でいいですね。

 「伝票」はbillで、「私に支払いをさせてください」なら、

Let me pay the bill.

となります。

 日本語の「以上」を英語にするときは注意が必要です。15%以上なら右のように15% or more です。
 よくmore than と訳す人がいますが、これは間違いで、more than 15% としますと15%は入りませんから、日本語の意味としては「16%以上」となります。
 同じようにless than 15% と言いますと、15%は入りませんから「14%以下」となります。「15%以下」と言いたいのであれば15% or less となります。
 年齢の場合も同様です。「20歳以上」は20 years or older で「20歳以下」なら20 years or younger となります。
 「18歳未満」は17 years or younger ですが、under the age of 18 とも言います

前ページ | 次ページ | はじめに